意外と知られていない口腔内トラブル

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お盆なので、連続の投稿です。

獣医師の石川です。

 

今回は歯肉炎と歯周病の見分け方について書きたいと思います。

まずは前回の復習から。

 

歯肉炎は歯周組織(歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質)の内、歯肉だけの炎症。

 

歯周病は歯肉だけでなく、それ以外の歯周組織にまで病気が進行した状態でしたね。

 

歯肉炎と歯周病は歯石の量の差と勘違いされることが多いですが、それは間違いです

 

歯周病は歯の土台が壊れる病気なので、歯周病と判断できる症状としては歯肉の退縮と歯の動揺があります。

 

歯肉の退縮とは、『歯茎がやせる』、または『歯茎が下がる』と言われる症状です。


これは歯肉が溶けてしまい、正常よりも歯茎の量が少なくなることです。

 

周囲の歯肉と比べて、歯肉の量が少なかったり、歯の根っこ(歯根)が見えてしまったりするところがあれば、それは歯周病と言うことができます。

 

歯の動揺は歯肉の退縮だけでなく、歯槽骨、セメント質、歯根膜が溶けてしまうことで歯が支えられなくなったしまった状態です。

 

一方、歯周炎は歯肉の退縮とか歯の動揺などが無くて、単に歯肉の炎症があるだけです。


炎症が起こると4徴と言われる症状が現れます。

 

赤くなる(発赤)、熱を持つ(熱感)、腫れる(腫脹)、痛み(疼痛)の内の全部またはいくつかを伴います。

 

見た目だけでは歯肉炎だけなのか、歯周病を伴っているのかを判断できないこともあるので、顎のレントゲンや歯周ポケットの深さを測る検査が必要になります。

 

わんちゃんのお口を見てみて、『歯茎が赤くなっているかも…』、『歯茎がやせていない??』ということがあれば、いつでもご来院ください。

 

次回は歯肉炎、歯周病の仕組みと治療、予防法についてまとめたいと思います。

意外と知られていない口腔内トラブル

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お盆で実家の富山に帰ってきています。

獣医師の石川です。

『意外と知られていない口腔内トラブル◆戮呂錣鵑舛磴鵑了周病について書いてみたいと思います。


早速ですが、歯肉炎と歯周病の違いはご存知ですか??

違いを理解するためには少しだけ専門知識が必要となります。

 

私たちの歯は歯周組織で支えられています。
 

歯周組織は歯を支える土台となる骨(歯槽骨)、歯と歯槽骨を繋げる結合組織(セメント質、歯根膜)、歯槽骨を覆う上皮(歯肉)の4つの組織からできています。

 

歯肉炎は歯周組織の内、歯肉だけの炎症を歯肉炎といいます。

一方、歯周病は歯肉も含めて歯周組織に病気が起こった状態をいいます。

 

簡単に言うと、歯肉炎は歯周病の一種で、歯周炎が他の歯周組織まで進行した状態とも言うことができます。
 

歯周病は歯を支える土台が壊れる病気なので、最終的には歯が抜けてしまいます。


歯が抜ける…、怖いですよね。

歯が抜ける前に是非とも予防したいものです。


そのためには歯周病に至る前の歯肉炎の状態で治療することが必要になります。


では、歯肉炎と歯周病はどのように見分ければいいのでしょうか?
次回は歯肉炎と歯周病の見分け方についてまとめたいと思います。

意外と知られていない熱中症

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こんにちは、獣医師の石川です。

前回は看護士の毛利から、熱中症のお話でした。

 

私からは獣医師目線からの意外と知られていない熱中症のお話をしたいと思います。

今回、最もお伝えしたいのは『ワンちゃんの熱中症と人間の熱中症は違う』ということです。

 

人間の熱中症はみなさんご存じの通り、飲水量の不足や発汗量の増加による脱水が主な原因になります。脱水では身体を回る血液量が減ってしまうので、内臓に十分な栄養や酸素を送れなくなってしまいます。結果、内臓は大きなダメージを負ってしまいます。これを医学用語で『循環血液量減少性ショック』といいます。

 

予防法としては、発汗量を抑えるために暑い場所に長時間いないようにしたり、室温を調整したりします。また、失った水分を補うためにこまめに水分を摂取したりもします。

 

一方、ワンちゃんの熱中症では人間と異なるメカニズムで起こります。前回のブログにもあったように、ワンちゃんは発汗による体温の調節が苦手です。なので、浅くて早い呼吸(パンティング)をすることで口腔内の水分を蒸発させたり、皮膚に血液を集めることで血液中の熱を大気中に放散させたりすることで体温を下げます。

 

この後者のメカニズムがワンちゃんの熱中症の原因になってしまいます。皮膚に血液が集まるということは、血液が足りない場所ができるということです。この場所が内臓です。内臓に十分な栄養や酸素が足りなくなってしまい、内臓は大きなダメージを負ってしまいます。これを医学用語で『血液分布異常性ショック』といいます。

 

では、ワンちゃんの熱中症の予防法はどうしたらいいのでしょうか?ワンちゃんは自由に水が飲める環境であれば、循環血液量減少性ショックは起こりにくいです。むしろ、暑い環境で皮膚に血液が集まることで起こる血液分布異常性ショックが問題となります。

 

即ち、直射日光が当たる場所、風通しが悪い場所、蒸し暑い場所にいること自体が問題となります。クーラーを付けていたとしても、車内放置は厳禁です!!『お水を与えていたら大丈夫』、これが間違いであることを覚えておいてください。

 

熱中症のなってしまった、または熱中症の疑いがあるときには、絶対に様子を見ずに動物病院まで連絡してください。熱中症は命の危険がある病気ですが、早期治療で助かる可能性が高くなります。
 

また、熱中症は予防ができる病気です。ワンちゃんは不調を訴えることができません。人間の方から積極的に環境や体調に注意をしてあげてください。

熱中症について

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更新が遅れてしまい、申し訳ありませんゆう★梅雨に入り、湿気でムシムシとベタベタの暑苦しい日が続いていますね雨
皆さんはお変わりなくお過ごしですか? 看護士の毛利です女
前回、熱中症対策についてお話しました。今日は熱中症の怖さについて皆さんに知っていただければと思います晴れ

人のほうでも、この時期は熱中症についての話題をよく耳にします。体温調節機能の難しい高齢者や幼い子どもさんは特に注意を呼びかけられていますが、誰にでも起きてしまうかもしれない危険な病気ですDocomo_kao18アセアセ
人では、熱中症対策として
・こまめに水分+塩分補給
・室内での温度管理
・直射日光に長時間当たらず、木陰や涼しい場所での休憩
など、できるかぎり気を付けることを言われています。
人はたくさん汗をかきます!嬉しい汗汗をかくことにより、体内の熱を外に放散させ体温を下げます。汗をたくさんかくぶん、水分補給が重要となります。手ホットコーヒーワイングラス

では、特にワンちゃんで考えてみましょうひらめきkyu
ワンちゃんは足の裏にじんわりとにじむ程度しか汗をかきません。なので、汗をかいての熱の放散は難しく、口からの呼吸により熱の放散をおこないます。
前回お話した通り、毛皮をきて気温の高いジメッと湿度も高い日はどんだけハアハアと換気をしても外気温も高いので、体温を下げることが難しく、体内に熱がこもってしまう危険があります!
ワンちゃんの正常時の体温は38.0〜39.0℃が目安となり、もともと体温が高い上に熱が放散できず体内にこもってしまうと、すぐに40.0℃以上の高熱となります。0口0汗
高熱が長時間続くことにより、体内では臓器にダメージを与え正常に機能することが難しくなります。
こうなると、一刻を争う事態になりかねません!
*熱中症はお水を飲むだけでは熱を下げることが難しく、医療処置が必要となります。

ワンちゃん・ネコちゃんは自分で涼しい場所などに移動はできますが、やはり飼い主さんがこまめに気を付けてあげることが1番大切ですエクステンション
話すことのできないワンちゃん・ネコちゃんからのサインを見逃さないようにしてあげてください!犬ハート猫

<ワンちゃん・ネコちゃんからのサイン>
・いつもよりパンティングが激しく(お散歩後や興奮時は除く)、おさまらない
・ソワソワ落ち着かず、呼吸が激しい
・呼びかけても、ぐったりしている
・よだれ、嘔吐、下痢などの症状
・目が充血し、口の中の粘膜も真っ赤に充血
こんな症状があれば、すぐに当クリニックまでご連絡ください!
迅速かつ早急な処置が必要となりますので、病院に駆け込む前にまずはお電話を入れて頂きたいと思います電話きらきら

<熱中症を起こしやすい犬種>
・短頭種 パグ、フレンチブルドック、シーズー、チワワなど
・肥満犬
・仔犬、老犬
・被毛の厚い犬種(柴、秋田、シベリアンハスキー、グレートピレニーズなど)

これからが夏本番となります。今から暑さ対策を万全にエクステンションわらう手
 

暑さ対策の準備

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こんにちは、看護士の毛利です女
最近は日中も気温が高くなり汗ばむ陽気が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?おてんき

ワンちゃん・ネコちゃんは換毛期をむかえ、どんどん夏への準備が始まっています。ネコちゃんは毎日自分でグルーミングをすると思いますが、ワンちゃんはなかなか自分だけでは難しい・・・犬アセアセので、ブラッシングやシャンプーで毛の抜け替わりをサポートしてあげてくださいニコッ
*ネコちゃんでもブラッシングが好きな子はスキンシップの一環としてグルーミングをしてあげてください。
 ネコちゃんのシャンプーで気を付けておかなければいけないのが、お耳の中に水が入ることです。お耳の中に水を入れてしまうと、
 目が回るフラフラするなどの三半規管の異常が起こるかもしれません。お顔はタオルでふく程度にしてあげてください猫きらきら

そろそろ、熱中症の起こりやすい時期になります!
ワンちゃんは特に!暑さに弱いので、しっかりと温度管理をしてあげてくだいエクステンション屋外のワンちゃんはもちろん、室内にいているワンちゃんも熱中症の危険があります。
人間は暑いと汗をかいて体の熱を放散させますが、ワンちゃんはほとんど汗をかきません。なので体の熱を放散させるためにワンちゃんはパンティングと言って、ハアハアと口から呼吸によって熱の放散をおこないます。

ですが想像してみてくだい、私たち人間が毛皮を羽織り日中の暑い中汗をかけずハアハアと口から呼吸することは並大抵のことではありません冷や汗
なのでワンちゃんは廊下の冷たい床の上や、ひんやりマットの上、木陰の土の上など体を冷やして体温を下げて過ごしています。
お水はもちろん脱水を防ぐためにもなりますが、体の熱を冷ますためにも必要です。お外のわんちゃんは、日の当たる場所にお水飲み場がありませんか?日があまり当たらず、ワンちゃんが飲みやすい場所を今一度、夏が来る前に確認しておいてあげてくだい犬きらきら
!!お外にいているワンちゃんは特に熱中症の危険が高まります!!
では、室内にいているワンちゃんに気を付けていただきたいところは、冷房と室内の換気になります。
密閉された空間だと暑さがこもってしまったり、湿気でジメジメしてしまうこともあります。湿気が多いとパンティングして熱を放散させにくく、体温を下げることが難しくなります。
換気扇をまわしたり、扇風機で風の流れをつくることが得策となります。(扇風機は首を振って使う)

ワンちゃんにとって、1年で1番この夏の時期が大変な季節となります。快適に過ごしていけるように、工夫してあげてくだいハート
ネコちゃんはワンちゃんより暑さに強いと言われていますが、室内の温度管理は気を付けてあげてくださいきゃvネコ

次回は熱中症についてお話したいと思いますニコッ病院



 
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